■本コラムのポイント

• 補助金をタイムリーに探して、事業の投資リスク低減に活用に役立てましょう
• 補助金があるから事業をやろうか、ではなく、この事業に使える補助金はないか、という視点で補助金を探しましょう

補助金の探し方

　補助金は、国、県、公的機関が、特定の目的や活動を支援するために事業者や団体などに提供する金銭的な支援です。各自治体が独自に行う補助金もあり、毎年数多くの補助金施策が実施されます。そのため、それらの情報をタイムリーに把握するのは非常に難しくなっています。
　そこで、事業に活用できる補助金の探し方を本コラムでご紹介します。方法としては以下のような方法があります。

• J-Net21での検索
• 自治体（県、市町村）のホームページでの情報収集
• 支援機関の活用
• 民間事業者が発信している情報の活用

　それぞれについて、以下で解説します。

J-Net21での検索

　J-Net21（https://j-net21.smrj.go.jp/index.html）は、独立行政法人　中小企業基盤整備機構が運営する、中小企業とその支援者、創業予定者とその支援者のためのポータルサイトです。
　このサイトのメニューに「支援情報ヘッドライン」があります。

　支援情報ヘッドラインのページにおいて、以下の処理を行うことで補助金を検索することができます。

• カテゴリーで「補助金・助成金・融資」のみ選択し、
• 探したい地域を選択し、
• 地域選択時に表示される以下の画面で、種類、分野、フリーワードを選択・入力して検索実行を行うことで絞り込みを行う

J-Net21の支援情報ヘッドラインでは、補助金がタイムリーにリストされることが多いため、まずはJ-Net21で検索することをお勧めします。

自治体（県、市町村）のホームページでの情報収集

　J-Net21では、多くの補助金が掲載されますが、全ての補助金が掲載されるとは限りません。特に自治体が独自で行う補助金は掲載されない場合もあります。そのため、自治体のホームページを参照して、補助金を探すことも考えましょう。
　自治体の補助金を探すのは簡単です。

　・自治体名　補助金

と検索エンジンで検索するだけで比較的簡単に検索することができます。それで検索されない場合は、各自治体のホームページにある「サイト内検索」などで検索するとよいでしょう。

　例えば当社が所在する新潟県のホームページで補助金を検索すると、以下のような国と県の企業向けの補助金概要を容易に検索することができまました。

　補助金は国だけでなく、各自治体が行う場合もあることを認識し、各自治体のホームページで是非検索してみてください。

支援機関の活用

　各地域には、事業者様を支援する機関が複数あります。例えば、以下のような支援機関があります

• 商工会・商工会議所
• よろず支援拠点（各都道府県に1つ設置）
• 県、市町村等の自治体が運営する公益財団法人などの機構

　特に「よろず支援拠点」は国が設置している経営相談所であり、経営相談であれば、何度でも無料で相談でき、難しい手続きも不要です。J-Net21で検索したとしてもその補助金が使えるのか使えないのかの相談にも対応していますので、是非活用を検討いただければと思います。

民間事業者が発信している情報の活用

　補助金の支援を行っている事業者が、補助金の情報をまとめて発信しているサイトも多数あります。ここでは明記しませんが、そのようなサイトでも補助金の情報を検索できますので、活用を考えるのも一つと思われます。

まとめ

　補助金は、毎年多くの施策が実施されるため、タイムリーに探すのが難しくなっています。しかし、補助金は事業を検討する事業者にとって投資リスクを軽減する可能性がある、活用度の高いものとなります。
　「J-Net21」や「よろず支援拠点」などの公的機関の情報や相談窓口も活用して、タイムリーに補助金情報を取得しましょう。

文責：鈴木俊雄